昨年、冬の京都ツアーに参加しました。とても寒かったですが、その寒さも、ピンと張り詰めた感じが、とても心地よく感じました。大原三千院へ行きました。もともとは、各寺を管理するために大原に政所を設けたのが前身で、明治になってから三千院というようになったそうです。三千院境内の名所を順番に歩いて回りました。往生極楽院は中でも印象に残っています。心が洗われたような気持ちになりました。また、往生極楽院は本尊だけ
冬の京都ツアーで大原三千院見学... の続きを読む
カトマンズ盆地に世界から観光客が訪れるようになったのは、一九五〇年代。それ以降、下水道などインフラも整わないままにホテルが建ち並び、屎尿がバグマティ川とビシュマテイ川の二大河川に流された。観光客相手の現金収入を目当てに、盆地外からも多くの人が山をおりて流入し、水不足も深刻化した。やがて屎尿ばかりでなくゴミまでが、儀礼や法事の場所として大事な河川敷を埋める。人々の宗教への関心も弱まり、寺を守ってきた
カトマンズ盆地に世界から観光客が訪れる... の続きを読む
本邦初の私鉄「日本鉄道」。鉄道黎明期における、鉄道の乗り継ぎ相手を務めた他の交通機関として、人力車と船舶についてふれてきたけれども、では、「鉄道路線相互の乗り継ぎ」となるといつの頃から見られるようになったのであろうか。先の話でふれた、官設鉄道長浜停車場と同大津停車場間の船舶を介した乗り継ぎも、まあ広義では「鉄道路線相互の乗り継ぎ」と言えるも、ここでは鉄道路線同士の直接乗り継ぎに対象を絞り、見ていく
はやくも始まった国鉄と私鉄の連絡... の続きを読む
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地であるとともに、国際紛争の震源地である現実を反映した歴史が、そこにとどめられているのだ。条約を締結した国は、自国内で登録したい物件を「暫定リスト」に載せて、ユネスコ世界遺産センターに提出する。そして、そのリストに載った物件のうち、国内で遺産を保護するフレームワークを作るなど条件が整備されたものの中から、原則として一年に各国一物件を世界遺産センターに推薦する。世
登録の可否が決定されるという流れに... の続きを読む
〈神津島航路〉東京竹芝桟橋二二時出港〜翌日大島・利島・新島・式根島経由〜一〇時神津島到着/神津島一〇時三〇分出港〜式根島・新島・利島・大島経由〜一九時一〇分ないし二〇時東京竹芝桟橋到着ジェット高速船「セブンアイランド」も運航〈八丈島航路〉東京竹芝桟橋二二時二〇分出港〜翌日三宅島・御蔵島経由〜九時三〇分八丈島到着/八丈島一〇時一〇分出港〜御蔵島・三宅島経由〜二〇時三〇分東京竹芝桟橋到着いずれの航路も
「これぞ東京!」という夜景を堪能できる東海汽船... の続きを読む
思えばエアコンの効いた車内は、車窓を満たしているはずの空気と遮断されている。ずっと列車に乗りっぱなしで駅からほとんど出ない鉄道旅行もあり得るだろうが、これだと現地の空気を共有できず、非日常に片足を突っ込んだようなものだ。私は状況が許す限り、駅に降り立って歩くことにしている。思えばそれが私の鉄道旅行には必ずセットになっている。「歩く場所」へ行くために鉄道を利用する、というほど徹底してはいないけれど。
自分なりの鉄道旅行の「かたち」... の続きを読む
「船内全面禁煙」を打ち出すフェリーも現れた。ただし、必ず喫煙スペースが設けられており、そこだけはタバコを吸うことができる。とにかく徹底した分煙方式であり、今後はこれを採用するところが多くなっていくだろう。ここまで徹底はしていない船でも、喫煙スペースはごく一部に設けられているだけで、あとはすべて禁煙エリア。飛行機のようにフライト中は禁煙厳守!よりはまだ一息つけるスペースがあるだけ喫煙者にとっては救い
喫煙エリアでの喫煙で自然環境も、船内環境も両方守ろ... の続きを読む
第一号トンネルから第四一号トンネルまで、公式には四一か所あることになっているのだが、トンネルの途中に窓が開いたと思ったら「落石覆い」にそのまま移行、またトンネルに入ることもあるため、正確に数えるのはほぼ不可能だ。この鉄逆は黒部川の電源開発に伴う人員・資材の輸送手段として大正一五年(一九二六)に宇奈月〜猫又間が開通した専用軌道がルーツで、昔から登山者などが便乗することが認められていたのだが、「便乗者
日本で最も険阻な線路... の続きを読む
ユーラシア大陸への優雅な船旅を想像させる「ルーシー」だが、その航海はフェリーdeクルーズの達人もビックリの連続だ。まず伏木には客船ターミナルがなく、日本出国手続きは「ルーシー」船内にて行われる。いきなり「えっ?」という気分になるが、これはまだ序の口。デッキはすべて自動車(※伏木港で積み込んだ中古日本車。ロシアでは沿海州やサハリンを中心に日本車がどこでも疾走している)によって占領されてしまい、乗客が
異国情緒たっぷり&アウェー感一二○パーセントの船旅... の続きを読む
ルームサービスは、船によってずいぶん違う。サンドイッチなど決められたものしか頼めない船もあれば、メインレストランと同じようにその日のフルコースを食べられる船もある。外で遊んで帰ってきて、タキシードに着替えて食事をするのも面倒だと思ったときは、ルームサービスで食べるのもいいだろう。この場合も、特別な料金はかからない。朝食−ほとんどの船にはリドデッキと呼ばれるテラス付のレストランが船尾にある。ここでビ
ルームサービスは、船によってずいぶん違う... の続きを読む
世界の免税品市場は全体で二兆七二七五億円、アジアーオセアニア五六九五億円(二〇・九%)あり、フランスの年鑑『QUID』によれば、世界の主要空港の免税品の売り上げベストテン(総額/一人あたり金額)は次のようになる(九七年)。
(1)ロンドン・ヒースロー(六億五〇〇〇万ドル/二四・八四ドル)
(2)ホノルル(三億六〇〇〇万ドル/九五・四一ドル)
(3)アムステルダム(スキポール
世界の免税品市場は全体で二兆七二七五億円... の続きを読む
世界の民間航空業界は決済機能が発達しているので、A社の航空券で一部B社に搭乗する場合や、旅行の行程で数社の航空券を組み込んで使用する場合も、A社に代表して発券してもらえる。国際線はIATAに清算所があり、世界の約三〇〇社の相互連帯輸送契約に参加している。したがって、格安券や特定の割引航空券を除く各社に共通な航空券をもっていれば、乗客の都合で他社に振り替えることもできるので、A社のフライトが大幅に遅
他社への振り替え... の続きを読む
アレキサンドリアの街に出るとき、僕は鞄のなかにノートパソコンを入れた。シャルジャでは1回もパソコンを開かなかった。アレキサンドリアのホテルもメールがつながらなかった。そろそろメールをチェックする時期だった。LCCは予約し、航空券を買った後、確認のメールが届くことが多いのだ。アテネまでのエージアンエアー、そこからロンドンまでのイージージェットは、はじめて利用するLCCだった。ノートパソコンをもち出し
無料の無線LANを備えるタイ... の続きを読む
大崎〜新木場間の東京臨海高速鉄道りんかい線は、大崎側でJR埼京線と刑互直通運転を行っていることは、ご承知の通り。対する新木場側もJR京葉線と接続し、線路自体も物理的に繋かっていて、ときおりJRの団体列車がそこを通ってりんかい線と京葉線の間を通し運転しているというのに、一般列車の直通運転は実現をみていない。りんかい線と京葉線を乗り継ぐ旅客は、新木場駅でホームを変わるだけでなく二回も改札を通らなければ
東京臨海高速鉄道りんかい線... の続きを読む
かつてのハイジャック対策は搭乗前の保安検査がすべてで、武器を持ったハイジャック犯が機内に乗り込んできたら、当面は指示に従って犯人を落ち着かせ、すきを見て取り押さえる、というのがセオリーだった。機内で銃を撃ち合えば、機体が損傷して墜落につながる反面、犯人は目的を完遂させるためにパイロットを殺傷することはないと考えられていたからだ。ところが、米国の同時多発テロによって対策は一変した。「自爆」を覚悟で、
ハイジャック対策の方向転換... の続きを読む
箱根は小田原、伊豆は熱海、と決めていた。が、箱根だって、熱海の方が便利なことが多い。ましてや湯河原は熱海の隣町である。かつて京都から熱海へ行くのに、ちょうどお昼に熱海着というとても好都合な列車「ひかり148号」があって、JRがダイヤ改正をする度に、僕はこれが健在であるかどうかを真っ先に確かめるほどだった。東海道新幹線の主役が「ひかり」から「のぞみ」へとバトンタッチされると合わせるかのように、この春
箱根は小田原、伊豆は熱海... の続きを読む
宮津から天橋立までは、あっという間のドライブ、宮津湾に沿って北上すると、直ぐに天橋立。今宵の宿「対橋楼」に横付けする。天橋立を代表する旅館「文殊荘」は三軒あって、「文殊荘本館」、数寄屋造りの高級旅館「松露亭」、と、この「対橋楼」。それぞれ特徴かあって客層も分かれている。「対橋楼」は言わばカジュアルバージョン、最も手頃な料金で泊まれ、素泊まりでも、ひとり客でも柔軟に対応してくれるのだ。宿の直ぐ前は「
「宙に浮かぶ男」と素っ裸でご対面... の続きを読む
数年前のこと。取材で訪れたA市、宿泊先のビジネスホテルのすぐそばにその店はあった。チェックインを済ませ、いつものように界隈を散歩していて偶然に見つけた。真っ白で、真四角な店には看板はない。アルミサッシのドアに色槌せた赤い暖簾が掛かっていて、白抜き文字で「中華そば」とだけあった。屋号も品書きも、無論サンプルも無い外観。よく見るとドアのガラスに小さな白い張り紙があった。「当店は中華そば専門店です。メニ
史上最悪のラーメンの思い出... の続きを読む
ドイツにはロマンティック街道と言うものがあり、海外旅行者はこの道を通ってその沿道にある物を見ればドイツ旅行を楽しめると言います。このヴィース巡礼教会もそんなロマンティック街道沿いにある観光名所の1つで世界遺産にもなっています。1738年に鞭打たれるキリストの木像が涙を流したため(実際は結露ではないだろうか)一気に有名になり、礼拝堂にも人が納まりきらなかったため新しい教会が立てられました。これがヴィ
ドイツ海外旅行の名所ヴィース巡礼教会... の続きを読む
フランスにはフォンテーヌブロー宮殿と言う歴史的にも価値のある建物が存在します。12世紀に立てられ、アンリ2世の時代に増築された巨大な宮殿ですが、外見は細かい部分にこだわり内装を豪華にすると言う中世後期の宮殿建築に通じるものがあります。また、当時の最新技術であるルネサンス様式の絵画も数多く展示され、フランスにもルネサンス文化が入る要因になりました。この後にも多くの人物が宮殿を改築し、最後にナポレオン
海外旅行の行き先として有名な宮殿... の続きを読む
日本では、話をすることは支障なくても、一歩日本へ脱出すると、ことばが変わるので思うように通じる方がなかなか見つからないものです。よほど経験を積んでいないと、スムーズに通じません。海外旅行へ行くときは、大体日本語を通じるところへ出向くことが多いので、日本語でも通じると言っている人がいますが、それは運が良かっただけのことだと思います。その行くところで言葉を通じることができれば、もっと楽しく過ごせると思
海外旅行で通じない言葉の壁を解決できる... の続きを読む
21時10分、吐魯番を発車すると、いよいよ最後の山越えである天山山脈越えとなる。先頭のディーゼル機関車は、エンジン盲も高らかに、慎重に急峻な山道へと歩を進める。『シルクロード特快』は右に左にカーブを切りながら、文字どおり長蛇のごとき姿で、砂と岩だけの天山山中を行く。天山山脈を貫くコーのトンネル、その最後を抜けた瞬間、私の日に緑の草原が飛び込んできた。羊が群れをなし、馬が駆ける緑の草原である。昨日か
10年間で大きな変貌をとげた中国... の続きを読む
手指・足趾の運動(開いたり、閉じたり)も加え、タオルを力いっぱいしぼることを繰り返して握力を強めることもできる。ハンドシャワーを併用することにより、身体の前後、左右、上下から湯を注いで柔軟体操を行うと、肩こり、四十肩、五十肩の治療、予防になる。湯舟の中で浸ったり立ち上がったりすれば、静水圧の影響で、酸素摂取量はジョギングに及ばないが、ふだん運動不足の人にとっては有効である。ぶら下がり機、鉄アレイ、
空気浴と温泉入浴を兼ねている... の続きを読む
実際に香港で超一流の広東料理屋に行ってみるとわかることだが、本場の中華料理は、油の処理もすぐれているので、京都や大阪の料理に比べてしつこいという感じは全くしない。それだけに、関西料理にいきなりブランデーを出すようなもので、料理の味がこわされると文句をいう食通の人も多い。酒に神経を使う人が、そういう批判をするのもあながち根拠のないこととはいえない。日本人の料理の歴史はまだ日が浅いので、国民の平均的な
香港で超一流の広東料理屋に行ってみる... の続きを読む
アメリカのような一等国で、国民の平均所得も世界のトップを行く国で、どうして料理のレベルだけこんなに低いのか、全く理解に苦しむ。もともと世界中で食べる物にもっとも関心のうすいのがイギリス人で、そのイギリスで食いっぱぐれた連中の集まったところがアメリカだからといえば一応の説明はつく。そういう素地のところへ世界中の難民が集まってくれば、アメリカの料理の水準は上がるどころか、いずれもアメリカ的水準に堕落し
うまいカリフォルニア米も本場で食べるとなぜまずい... の続きを読む
カードで買物をすると、税金を含めた価格でまず支払い伝票にサインをし、もう一枚、赤いワクのついた伝票で、戻し税金の額を書いたものにサインをする。飛行場で出国の際、所定の手続きをして書類をポストに投げ込むと、それが出国をした証拠になり、ビザやアメックスの勘定からその分をひいた額だけ請求がくる。いちいち現金を受け取ったり、小切手を取り立てに出したりする手間が省けるので、こういう時はカードに限るのである。
外国での買物はカードに限る... の続きを読む
治癒に効果があると言われている温泉に入れる旅行を、友人がプレゼントしてくれました。私は体調を崩し色々と不都合があったため、丁重にお断わりしましたが、「具合が悪くなったら遠慮なく休めばいいし、ゆっくり行こうよ」と言ってくれました。もともと親しい間柄でしたし、その友人となら肩の力を抜いて病人でいられる気がしましたので、甘えることにしました。電車を降りて、タクシーに乗り換え、どんどん山の中へ入って行くと
友人がプレゼントしてくれた国内旅行... の続きを読む
焼尻はなだらかな島で、島一面、あまり丈の高くない木々に覆われた森になっていて、また独特の風情があるところです。俺はそこの町民ゴルフ場で生まれてはじめてゴルフをしました。とはいっても本式のものではなく、クラブは木製でした。旅館のおじちゃんが「ゴルフで勝負だ」って前の晩から迫ってきたんですよ。「俺、やったことない」と断ったら「俺が教えてやるよ」といった調子です。いったい客をなんと思っているのでしょうか
焼尻島ではじめてのゴルフ体験... の続きを読む
朱色とクリーム色の旧国鉄色に塗られた車両を先頭に近づいてきた。二両目は今の塗装だったが、やっと懐かしい車両に再会できた。この日は、旧国鉄色の車両は、終点の上総亀山まで行かないで、途中の久留里と木更津の間を行ったり来たりしていた。何とかこれに乗ろうと、そのあとの列車で久留里へ向かった。久留里も横田同様、タブレットの交換をする駅で駅員もいる。古い城下町で、水の綺麗なところとしても知られている。折り返し
旧国鉄色に塗られた車両と再会... の続きを読む
16時30分、ミルウォーキー駅に到着となる。ビールの街である。アメリカのトップーブランド「シュリッツーバドワイザー」を製造する街である。条件反射とはおもしろいもので、ミルウォーキーと耳にしただけで、のどかギュウギュウと、ビールを欲する。それもこれも、昔のCM「ミュンヘン、サッポロ、ミルウォーキー」のおかげだ。加担するわけではないが、いいCMは、いつまでも耳に残っている。20分間の停車ののち、ミルウ
気になる遅延... の続きを読む
南武線の尻手駅。高架上にある上下線の二本あるホームのうち、立川方面へ向かう下り線のホームの反対側か浜川崎へ向かう支線の乗り場となる。南武線の本線は、休日なら一○分もしないうちに次の電車がやってくるのに、支線のほうは三〇分に一本程度とのんびりしている。浜川崎からやってくる電車は、ここで折り返すので、ホームは一本のみ。待っている乗客も少なく、あまりイライラする様子もない。同じホームの両側で、時間の流れ
南武線の支線からのアプローチ... の続きを読む
旅の途上、「私はやっぱり日本人だなあ」と感じるときがある。海外の旅の中で、バスタブのあるホテルに泊まり、バスタブのお湯に身を横たえたときだ。「ふう」とため息をつく。「やっぱり、日本人だぁ」と。南の島では、バスタブにはそうそう出会わないと思っていたほうがいい。まず、珊瑚礁の平らな島では水不足に悩む。これが基本である。バスタブを見たら、その島は森を持つ、水の豊かな島であると思っていい。ついでに言えば、
「日本人の常識」は「南の島の非常識」... の続きを読む
ロビーのお父さんが娘に、飛行機は一秒間に二〇〇メートルから二五〇メートルも進むのだと説明している。原野から唐突にも、ジャンボジェット機などの旅客機群が屯する空港ターミナルの建物が現れ、景観の豹変に驚く間もなく南千歳に停車。そして、出発すると、すぐに、「6号車のお客さま、ただいまより車掌がルームキーの回収にうかがいます」との放送が入った。6号車とは我が居城ではないか。そういえば、5号車から2号車まで
ホーム先端の水たまりは凍っていた... の続きを読む