特色のある街をスローに走る地方都市は面白い

2012.01.07

自分自身の感性や知性や身体を通して、その土地を見た人は違う。実際、日本ほど多様な差異に満ちた空間はないのではないかと思える。テレビメディアのすべてがそういう繊細な地域性を表現できなかったというわけではなく、1970年代のNHK番組『新日本紀行』には、時間をかけた取材で土地の視点に同化したような、息を呑む作品もあった。というわけで前振りが長くなってしまったけれど、県ごとの個性はもちろん、市町村ごとにも明らかに個性を持っているのが日本の素晴らしさでもある。

(注目サイト)
湯瀬温泉の温泉・露天風呂のある宿・ホテル - じゃらん温泉ガイド
http://www.jalan.net/onsen/OSN_50045.html

三井ガーデンホテル札幌 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad378516/

伊勢・二見周辺の宿泊施設・宿 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/240000/LRG_241000/

昨今は、自治体の合併が進み、住み慣れた街の名前が消えるなど、均質化の方向に拍車がかかっているが、だからこそ、地域の個性というものをよく見ておきたい。そういう意味で地方都市をスローなサイクリングの対象にするのは本当に面白い。私の言う「都市」は街と同じぐらいの意味で、人口数万程度のものも、もちろん入る。村だって含めたっていい。要は、あなたが住んでいるところと違うところ、ぐらいのニュアンスだ。そこが特別有名なところでなくても、自転車の視点からは必ず何か面白いものが見つかるものだ。言葉も違うし、食文化も違うし、家の造作も違う。1994年の9月に青森と秋田を旅したとき、ふと津軽半島の海沿いの道で休憩のおりにかけたところが、公衆電話のボックスを載せている階段状のコンクリート土台だった。電話ボックスが道より数段分高いところにあるのである。そのときは大して気にもとめなかったのだが、秋田県に入っても同じような構造があるのを目にして、ようやく気がついた。積雪があるからなのである。そのことを秋田の鷹巣というところで人に話したら、「静岡では地面に電話ボックスがあるのですか?」と言われて、目が点になったという経緯がある。