幸い席が空いていたので、しばしテレビゲーム「電車でGO!」の雰囲気を楽しんでみる。羽越本線に入っても車窓風景はさして変わらない。淡々と先に進む。新潟を出て五〇分ほどで最初の停車駅・村上である。「イヨボヤのふるさと村上に到着です」とのアナウンスがある。イヨボヤとは、この地方の言葉で鮭のこと。街には鮭の博物館イヨボヤ会館もある。また村上では、春先に人形さまめぐりが開かれるが、それに合わせてD51(デゴイチ)牽引の「SLひな街道号」も新潟から運転される。村上から先の区間はトンネルが多い。運転台後ろを開放したままだと運転の妨げになるらしく、仕切りのカーテンを閉めるとの放送があった。残念だが仕方ない。席に戻ろう。その間に電車内は一瞬明かりが消えて暗くなる。これは村上のすぐ先で、電化方式が直流区間から交流区間に変わるための切り替えを行うからである。交直切り替え区間は、全国に何か所かある。