日本では、ダニは身近な存在だ。どの家でも、カーペットや布団に家ダニが無数に棲みついていて、家ダニと共棲しているようなものだ。この家ダニ、アレルギーや喘息、湿疹などの原因にはなることはあるが、ダニに咬まれて死亡するということはない。だが、ドイツのダニは、日本のダニとはわけが違う。ダニの害で死亡することがあるというから、ひじょうに恐ろしい。外務省の「海外安全情報」によると、中央ヨーロッパから極東ロシアにかけて、ダニを媒介にしたウイルス性脳炎が発生しており、ドイツでは、毎年150〜300人ほどの感染例が発表されている。ダニに咬まれると、発熱、頭痛、意識障害などが起こり、ひどい場合は死に至る。回復しても、麻輝などの後遺症が残ることもあるというから、注意が必要だ。吸血性のダニは樹木の低い部分や藪、草むらに生息しているので、ハイキングや山歩きをするときは、長袖、帽子、スカーフなどで、できるだけ肌を覆うこと。ダニ脳炎の予防接種もかならず受けておきたい。ダニ脳炎の流行期は、3〜10月といわれ、ドイツやスイスの山岳地帯では、注意報を発令するところもあるので、ホテルで確認するといい。ダニくらいで、死ぬことなどないと油断していると、とんでもないことになる。ドイツのダニは、日本の家ダニと違い、ウイルス性脳炎を媒介することを、しっかり覚えておこう。
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